当社は、1931年の創業以来、製品の耐久性、メンテナンス性、貴重な資源の利用に徹底的にこだわってきました。JURAは、必要性を美徳に変えたのです。創業当初は世界的な経済危機に見舞われ、第二次世界大戦中、そして終戦後には深刻な供給不足に直面しました。労働力は豊富にあったものの、原材料が不足し、作業を行うのに必要なリソースがほとんどない状態でした。その結果、当社の設計部門は深刻な課題に直面することになりました。その解決策は、市場で入手できるわずかな材料を使って生産し、部品を修理し、再利用できるような製品を開発することでした。

その例が蒸気アイロンです。分解して水垢や錆を落とし、修理して新品同様にできる構造になっているので、このようなアイロンの購入は将来への投資を意味します。JURAは5年間保証制度を付けることで、製品の耐久性を約束すると同時に保証期間中の修理は無料とすることで、メンテナンス性を強調しています。その結果、JURAのアイアンは数十年間使い続けられることも珍しくありません。

こうした長期的な価値は、当社のDNAを形成する重要な要素です。現在、当社の全自動コーヒーマシンの耐用年数は、業界平均より50%も長くなっています。このデータは、2021年2月、オランダの大手消費者団体「Consumentenbond」*が発表した調査でも実証されています。コーヒーメーカーの平均的な耐用年数は約6年ですが、JURAの全自動コーヒーマシンの場合、9年という数字を記録しています。

* 2021年2月11日、consumentenbond.nlで発表